自動車全面塗装(3コートメタリック・パール・ソリッド系)
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工程4 全面塗装(3コートメタリック・パール・ソリッド)
1、マスキング
上塗り塗料は少しの隙間からでも入り込むため塗装用マスキングフィルムマスキングペーパー*マスキングテープを使用し、隅々まで確実にマスキングして下さい

2、上塗り塗装の前処理
上塗り塗装予定箇所全体にエアー式ダブルアクションサンダーにてソリッド色の場合P400〜P800メタリックパール色の場合P600〜P1000ディスクペーパーにて平滑に研磨します
 サンダーをお持ちで無い場合、アシレパットAHにて淡彩色の場合アシレックスレモン濃彩色の場合はアシレックスピーチで水を使用し隅々まで軽く艶が消える程度に足付け研磨(上塗りの密着を高めるための研磨)します
 アシレックスの無い場合、淡彩色の場合P400〜P800耐水ペーパー濃彩色の場合はP600〜P1000耐水ペーパー
、または
*足付剤を適量付けた*研磨用不織布(P1500程度)を使用し、隅々まで艶消し状態になるまで足付けします、
 足付け作業後、布にて汚れを完全に水拭きし、乾燥後
*シリコンオフをしみ込ませたウエスにて油分、汚れ、削りかすを取り去ります、、ウエス等の小さな毛、ホコリ等は一度広げて軽く折り畳んだタッククロスにてエアーで吹き飛ばしながら軽くなでるように除去します。
*タッククロスは強く擦ると薬剤付着によりハジキを起こす可能性があるため軽く作業してください
*毛ホコリ等の発生防止のため塗装作業者自身にエアーを吹き付けます、また塗装作業中にホコリが舞い上がらないように周辺地面に水をまきます

3、プライマー塗装
上塗りの密着を高めるためプラスチック素材が露出している箇所には
プラスチックプライマーその他必要にあわせて密着プライマー塗装をします
*各プライマー乾燥時間20分(気温20℃)、乾燥時間が短いと上塗りがひび割れ状態になります

4、上塗り塗装
調色済塗料に対し硬化剤希釈剤を必要量混合し用意します(混合比は塗料により異ます)
・調合済塗料を*ストレーナーを使用し塗料に混じったゴミ、ホコリを除去しながらエアースプレーガンにセットします

3コートメタリック・3コートパール(ベースコート2段階工程のクリヤー仕上げ塗装)
カラーベースコート
テスト マスキング部分にスプレーし塗料の出具合を確認する
カラーベース
塗装1回目
まず、塗りづらいパネルの内側、隅、色違いを無くすに為にプラサフ部分を中心に軽く艶が出るよう塗装します
  塗装表面が乾燥するのを確認し指先で仕上りに影響のないマスキング上の塗膜に軽く触れ塗料が指に付かなくなったら次の塗装に移ります
2回目 1回目と同じ要領で塗りにくい箇所やプラサフ部分の透け部分を完全に塗装、全面をしっかり艶と透けを確認しつつ、垂らさないように塗装します
  塗装表面が乾燥するのを確認し指先で仕上りに影響のないマスキング上の塗膜に軽く触れ塗料が指に付かなくなったら次の塗装に移ります
3回目以降 2回目と同じ要領で完全にスケがなくなるまで塗装します
ムラ消し塗装
(必要な場合のみ
メタリック・パールベースコート乾燥後(少し艶消し状態)ウロコ雲のようなメタリック・パールムラが残っている場合にのみムラ消し塗装を行います。
もう一度通常のベースコート塗装を行い、塗装後すぐ、艶のある間に、通常のベースコート塗装j時より、塗出量を半回転閉め、ガン距離を離し、スピードをかなり速めに半艶塗装を行います
*必ず通常ベースコート塗装直後の艶の残る塗膜に薄く均一にふりかけるように塗装してください。乾燥後に、このような塗装を行うとムラがひどくなる場合があります
塗装表面が乾燥するのを確認し指先で仕上りに影響のないマスキング上の塗膜に軽く触れ塗料が指に付かなくなったら次の塗装に移ります、塗装終了後、直ちにスプレーガンを洗浄剤または使用希釈剤にて洗浄して下さい、放置しますと塗料が固まり洗浄出来なくなります
ワンポイントアドバイス
【広面積塗装時推奨スプレーガン(ドアパネル2枚〜全面塗装)】
デビルビスFUN重力式口径1.4、JJ重力式口径1.3、JGXi502重力式口径1.4(中圧ガン)
塗出量2.5〜3回転開、吹付けエアー圧0.24〜0.3MPa(2.5〜3kgf/p2)、パターン幅全開
狭い箇所やドアなどの垂直面は垂れやすいため塗出量、エアー圧、パターンともにバランスをとりながら調整

【カラーベース塗装】
スプレーガンを被塗物から約15cm程の距離から左右に移動(約0.6〜0.8m/1秒)し、塗装折り返し部は塗り過ぎないようトリガーから一度指を離し、パターンを約4cm塗り重ねながら肌を確認し塗装していきます

【ムラ消し塗装】
スプレーガンを被塗物から約20cm離し、速めの塗装スピード(約0.8〜1.0m/1秒)にて、塗装折り返し部は塗り過ぎないようトリガーから一度指を離し、パターンを約3〜5cm塗り重ねながら肌を確認し塗装していきます
パール・メタリックベースコート
テスト マスキング部分にスプレーし塗料の出具合を確認する
パール・メタリック
1回目
まず、塗りづらいパネルの内側、隅を中心に軽く艶が出るよう全面塗装します
  塗装表面が乾燥するのを確認し指先で仕上りに影響のないマスキング上の塗膜に軽く触れ塗料が指に付かなくなったら次の塗装に移ります
パール・メタリック
2回目
まず、塗りづらいパネルの内側、隅部分を完全に塗装、全面をしっかり艶を出しつつ、垂らさないように塗装します
  塗装表面が乾燥するのを確認し指先で仕上りに影響のないマスキング上の塗膜に軽く触れ塗料が指に付かなくなったら次の塗装に移ります
3回目以降 2回目と同じ要領で必要に応じて繰り返します
ムラ消し塗装
(必要な場合のみ
メタリック・パールベースコート乾燥後(少し艶消し状態)ウロコ雲のようなメタリック・パールムラが残っている場合にのみムラ消し塗装を行います。
もう一度通常のベースコート塗装を行い、塗装後すぐ、艶のある間に、通常のベースコート塗装j時より、塗出量を半回転閉め、ガン距離を離し、スピードをかなり速めに半艶塗装を行います
*必ず通常ベースコート塗装直後の艶の残る塗膜に薄く均一にふりかけるように塗装してください。乾燥後に、このような塗装を行うとムラがひどくなる場合があります
塗装表面が乾燥するのを確認し指先で仕上りに影響のないマスキング上の塗膜に軽く触れ塗料が指に付かなくなったら次の塗装に移ります、塗装終了後、直ちにスプレーガンを洗浄剤または使用希釈剤にて洗浄して下さい、放置しますと塗料が固まり洗浄出来なくなります
ワンポイントアドバイス
【広面積塗装時推奨スプレーガン(ドアパネル2枚〜全面塗装)】
デビルビスFUN重力式口径1.4、JJ重力式口径1.3、JGXi502重力式口径1.4(中圧ガン)
塗出量2.5〜3回転開、吹付けエアー圧0.24〜0.3MPa(2.5〜3kgf/p2)、パターン幅全開
狭い箇所やドアなどの垂直面は垂れやすいため塗出量、エアー圧、パターンともにバランスをとりながら調整

【パール・メタリック塗装】
スプレーガンを被塗物から約15〜20cm程の距離から左右に移動(約0.6〜0.8m/1秒)し、塗装折り返し部は塗り過ぎないようトリガーから一度指を離し、パターンを約4cm塗り重ねながら肌を確認し塗装していきます

【ムラ消し塗装】
スプレーガンを被塗物から約20cm離し、速めの塗装スピード(約0.8〜1.0m/1秒)にて、塗装折り返し部は塗り過ぎないようトリガーから一度指を離し、パターンを約3〜5cm塗り重ねながら肌を確認し塗装していきます
クリヤーコート
テスト マスキング部分にスプレーし塗料の出具合を確認する
クリヤー塗装
1回目
まず塗りづらいパネルの内側、隅を塗装、その後全面を均一に艶が出るよう塗装します
*パール・メタリック塗装部分は完全に覆い隠し塗装します
  塗装表面が乾燥するのを確認し指先で仕上りに影響のないマスキング上の塗膜に軽く触れ塗料が指に付かなくなったら次の塗装に移ります
クリヤー塗装
2回目
1回目より広い面積を塗り肌と艶を調整しながら塗り込み仕上げます
*ブロック塗装の場合は前回と同じ範囲
  塗装表面が乾燥するのを確認し指先で仕上りに影響のないマスキング上の塗膜に軽く触れ塗料が指に付かなくなったら次の塗装に移ります
3回目以降 同じ要領で必要に応じて繰り返します
塗装表面が乾燥するのを確認し指先で仕上りに影響のないマスキング上の塗膜に軽く触れ塗料が指に付かなくなったら次の塗装に移ります
塗装終了後、直ちにスプレーガンを洗浄剤または使用希釈剤にて洗浄して下さい、放置しますと塗料が固まり洗浄出来なくなります
マスキングハガシ 乾燥が未完全な場合、塗膜が糸を引く場合があります、十分乾燥時間をとりゆっくりマスキングをハガシます、
乾燥 乾燥時間は使用塗料により異なります
磨き作業を行うには乾燥時間3日以上が目安です
ワンポイントアドバイス
【広面積塗装時推奨スプレーガン(ドアパネル2枚〜全面塗装)】
デビルビスFUN重力式口径1.4、JJ重力式口径1.3、JGXi502重力式口径1.4(中圧ガン)
塗出量2.5〜3回転開、吹付けエアー圧0.24〜0.3MPa(2.5〜3kgf/p2)、パターン幅全開
狭い箇所やドアなどの垂直面は垂れやすいため塗出量、エアー圧、パターンともにバランスをとりながら調整

【クリヤー塗装】
スプレーガンを被塗物から約15cm離し、約0.4〜0.6m/1秒のスピードにて、塗装折り返し部は塗り過ぎないようトリガーから一度指を離し、パターンを約4cm塗り重ねながら肌を確認し塗装していきます